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五輪塔とは何か?特徴や宗派ごとの違いを紹介

2025年4月13日

五輪塔とは何か?特徴や宗派ごとの違いを紹介

「五輪塔とは何だろう」と検索してたどり着いた方に向けて、この記事では五輪塔の基本から丁寧に解説していきます。五輪塔は、日本の歴史や仏教と深く結びついた伝統的なお墓の形式で、単なる石の塔ではなく、意味や意義がしっかりと込められた供養のかたちです。

この記事では、五輪塔の歴史や構造に加えて、「五輪塔はなんのために建てられるのか」「五輪塔の価格はどのくらいか」「五輪塔と墓の違いは何ですか?」といった具体的な疑問にもお答えします。

また、「五輪塔に刻まれる彫刻する文字にはどんな意味があるのか」「五輪塔は身分によって建てられる対象が異なるのか」といった点も掘り下げていきます。

さらに、仏教の宗派と五輪塔の関係や、鎌倉時代に建立された有名な五輪塔が誰のお墓であるかについても取り上げています。

五輪塔について総合的に知りたい方や、建てることを検討している方にとって、役立つ内容を網羅しています。

記事のポイント

  • 五輪塔がどのように日本で独自に発展してきたかの歴史的な背景

  • 仏教の宗派ごとに異なる五輪塔の考え方や刻まれる文字の意味

  • 一般的な墓石と比べたときの五輪塔の構造や用途の違い

  • 五輪塔を建てる目的や、建立にかかる費用の目安について

五輪塔とはどんなお墓なのか解説

・日本で独自に発展した背景
・形の特徴と構造について
・現代ではどのように使われているか
・宗派によって違いはあるのか
・刻まれる文字の種類と意味

日本で独自に発展した背景

日本で独自に発展した背景

五輪塔は、日本の宗教文化の中で独自に進化を遂げた供養塔です。見た目の美しさや神秘性だけでなく、その背景には深い歴史と思想の広がりがあります。

そもそも五輪塔のルーツは、古代インドの「五大思想」にあります。これは、宇宙を構成する要素を「地・水・火・風・空」の5つに分けて考える思想で、密教とともに日本へと伝わりました。

しかし、インドや中国、朝鮮半島などには五輪塔に該当する遺構が確認されていません。これにより、五輪塔という形式自体は日本で生まれ、発展したものと考えられています。

平安時代末期、日本では浄土教の広がりにより「成仏」や「極楽往生」への関心が高まっていました。特に、真言宗の僧・覚鑁(かくばん)上人が、五輪塔の思想を仏教的に体系化したことで、その価値が広まりました。

覚鑁上人は、五輪塔を携帯用の小さな木製塔として用い、人々に「五輪塔で供養すれば極楽に行ける」と教えました。この活動を通じて、五輪塔は一部の上層階級だけでなく、武士や庶民にも広く受け入れられていったのです。

こうして日本では、五輪塔は単なる墓石ではなく、宗教的・精神的な意味を持つ象徴として、独自の発展を遂げていきました。

形の特徴と構造について

形の特徴と構造について

五輪塔の最大の特徴は、その独特な形状にあります。単なる装飾ではなく、それぞれのパーツには仏教的な意味が込められています。

構造は、下から順に「方形・円形・三角形・半月形・宝珠形」の5つの形状が重なってできています。この順番は、地・水・火・風・空という五大要素を表しています。最下段の方形(地輪)は大地や物質的安定を意味し、最上部の宝珠形(空輪)は精神的な広がりや宇宙そのものを象徴しています。

それぞれの形には意味があるだけでなく、視覚的にもバランスの取れた構成となっており、仏教の宇宙観をそのまま具現化したデザインです。

多くの五輪塔では、これらの形が一石ずつ積み重ねられていますが、近年では一体型の「一石五輪塔」と呼ばれる形式も増えてきました。

このように、五輪塔は形そのものが思想を表す構造物であり、単なる墓標としてだけでなく、精神性を象徴する建築物といえるでしょう。

現代ではどのように使われているか

現代において五輪塔は、主に供養塔や追悼塔として用いられることが多くなっています。かつては個人の墓としても一般的でしたが、現在ではその目的や意味合いが少しずつ変化してきました。

多くの家庭では、和型や洋型のシンプルな墓石が主流となっており、五輪塔は特定の宗派や歴史的背景を重視する家庭に選ばれる傾向があります。

特に、家系や地域の文化に深く根ざした家族では、ご先祖の意志を受け継ぐ形で五輪塔を建立することもあります。

また、現代では五輪塔を「無縁仏」や「不特定の霊を祀る」ための供養塔として建てるケースも増えています。

これは、家系を問わず、すべての亡き人を供養するという考え方に基づいています。そのため、寺院や墓地の一角に五輪塔が建てられていることも珍しくありません。

ただし、建立には石材やデザインにこだわるため、費用が一般的な墓よりも高くなることもあります。その点を踏まえ、形式と費用の両面から検討することが求められます。

宗派によって違いはあるのか

宗派によって違いはあるのか

五輪塔は仏教に基づいたお墓や供養塔ですが、宗派によって使用の有無や刻まれる文字、意味づけに違いがあります。これは、各宗派の教えに基づく考え方の違いが影響しているためです。

まず、真言宗では五輪塔が積極的に用いられています。真言密教では、五大思想が重要な教義の一つであり、五輪塔はその象徴とされます。そのため、塔には梵字で「キャ・カ・ラ・ヴァ・ア」と刻まれます。

一方で、浄土宗や日蓮宗では、文字の刻み方に違いが見られます。浄土宗では「南・無・阿・弥・陀・仏」、日蓮宗では「妙・法・蓮・華・経」と刻まれることが一般的です。

また、浄土真宗ではそもそも五輪塔を建てない傾向にあります。なぜなら、浄土真宗では「故人は死後すぐに浄土へ行く」とされており、追善供養の考え方が他宗派と異なるためです。

ただし、親鸞聖人の墓が五輪塔であることから、例外的に建立される場合もあります。

このように、五輪塔は宗派によって意味や用途が大きく異なるため、建立を考える際には所属する宗派の教義に照らして確認することが重要です。

刻まれる文字の種類と意味

五輪塔に刻まれる文字には、深い宗教的意味が込められています。これらの文字は単なる装飾ではなく、供養の対象である故人を極楽浄土へと導く願いが込められているのです。

もっとも一般的なのは、インドのサンスクリット語を元にした「梵字」が刻まれている五輪塔です。下から順に「ア(地)・ヴァ(水)・ラ(火)・カ(風)・キャ(空)」と刻まれます。これは五大思想に対応しており、宇宙や人間の存在そのものを表しています。

宗派によっては、異なる文字を使うこともあります。前述の通り、浄土宗では「南無阿弥陀仏」、日蓮宗では「妙法蓮華経」を使うことが一般的です。これらは各宗派の教義に基づいた表現であり、五輪塔の形を保ちながらも刻まれる内容に違いが見られます。

ただし、宗派や地域によっては、梵字を刻まないシンプルな五輪塔も存在します。これは、あえて無文字にすることで、より普遍的な供養の意志を示す考え方によるものです。

刻まれる文字を選ぶ際は、供養の目的とともに、宗派の教えや地域の風習を確認しておくと安心です。選択の自由がある一方で、宗教的な意味をしっかりと理解しておくことが、故人への真の供養につながります。

現代における五輪塔とは何か

・他の墓石との違いを比較
・歴史的人物の例を紹介
・建てられる対象に違いはある?
・建立にかかる費用の目安
・建てる目的や意味合いについて

他の墓石との違いを比較

他の墓石との違いを比較

五輪塔と一般的な墓石には、形状だけでなく目的や構造、意味合いにも明確な違いがあります。見た目の印象が異なるのはもちろんですが、それ以上に背景にある宗教的価値観や供養の考え方に注目する必要があります。

まず、現代で主流となっている和型墓石は、直線的で三段構造が多く、比較的シンプルなデザインです。供養の場として広く使われていますが、構造自体に宗教的な要素はそれほど含まれていません。

一方で五輪塔は、五大思想という仏教的な宇宙観を形で表現しており、その構造自体が供養の意味を持っています。

デザインの自由度という観点では、一般墓のほうが柔軟性があります。最近ではオリジナル墓石も増えており、洋型やシンボリックな形を選ぶことができます。五輪塔は宗教的な形式が強いため、一定の伝統的スタイルを守る必要があります。

このように、形や意味、使用方法において、五輪塔は他の墓石とは異なる価値を持っています。選択に際しては、見た目だけでなく、その背景にある意図や供養の形を理解しておくことが大切です。

歴史的人物の例を紹介

五輪塔は、過去の歴史の中で多くの著名人の墓としても建てられてきました。これは、五輪塔がかつて「最も格式の高い墓」とされていた証ともいえるでしょう。

たとえば、鎌倉時代に活躍した武将・北条時宗や足利尊氏の五輪塔が知られています。

彼らは日本の歴史において重要な役割を果たした人物であり、その供養の方法として五輪塔が選ばれたことは、当時の人々がこの塔にいかに深い信仰心と尊敬の念を抱いていたかを示しています。

また、真言宗の開祖・弘法大師空海や、その教えを広めた覚鑁上人に関しても、五輪塔との関係は深いです。彼らの思想の中で五輪塔は「即身成仏」や「宇宙と一体になる」という理念の象徴であり、精神的な修行の完成形とも捉えられています。

こうした歴史的人物が五輪塔で祀られている事実は、五輪塔が単なるお墓ではなく、信仰と思想を反映した記念碑であることを示しています。

歴史や文化に興味がある方にとっては、五輪塔の存在そのものが日本の宗教観や供養の変遷を学ぶ入り口になるかもしれません。

建てられる対象に違いはある?

五輪塔は誰にでも建てられるというものではありません。形式的には制限がないものの、建てる目的や対象にはある程度の傾向や伝統があります。

歴史的には、五輪塔は身分の高い人物や僧侶、武士階級の供養塔として多く建てられてきました。特に平安末期から室町時代にかけては、貴族や武士の象徴として使用され、格式の高さが重視されていました。

一般庶民が五輪塔を建てるようになるのは、宗教観が民間に浸透して以降のことです。

現在では、身分に関係なく誰でも五輪塔を建てることは可能ですが、用途としては主に「ご先祖の供養」や「無縁仏の慰霊」に使われることが多いです。

特定の個人のお墓として建てるよりも、家系全体や集団供養のために建立されるケースが目立ちます。

また、宗派や地域によっては五輪塔を建てる文化があまり根付いていない場合もあります。こうした背景を踏まえると、五輪塔は建てたいと考える人の信仰心や家族の意向、さらには地域社会との調和も重視される対象だといえるでしょう。

建立にかかる費用の目安

建立にかかる費用の目安

五輪塔の建立にかかる費用は、一般的な墓石と同じくらいの価格帯であることが多いです。ただし、構造の複雑さや使用する石材の違いによって、費用に幅が出るのが特徴です。

目安としては、シンプルな五輪塔であれば30万~50万円程度で建立可能です。これに加えてデザインや彫刻を施したもの、あるいは大型で高級石材を使ったものになれば、100万~200万円程度かかる場合もあります。加工の難しさや輸送費が加算されると、さらに高額になることもあるため注意が必要です。

最近では、海外で石材加工を行うことでコストを抑える方法も一般的になっています。ただ、納期が長くなったり、品質にばらつきがある場合もあるため、信頼できる業者選びが重要です。

また、五輪塔には通常の墓石と違い、複数の部材で構成されるため、設置にも専門的な技術が求められます。施工費用が別途かかる場合もあるため、総費用は見積もりの段階でしっかり確認しておくことが大切です。

予算を抑えたい場合には「一石五輪塔」など簡略化された形式を選ぶという選択肢もあります。いずれにしても、デザインだけでなく費用面でも事前に比較検討することが安心につながります。

建てる目的や意味合いについて

建てる目的や意味合いについて

五輪塔を建てる目的は、単なる納骨だけではなく、供養や宗教的な意味を強く伴っています。見た目が特徴的なためデザインで選ばれることもありますが、実際にはその背景にある思想や信仰が中心となる要素です。

最も一般的な目的は、故人の魂を極楽浄土に導くための供養です。五輪塔の5つの輪は「地・水・火・風・空」という宇宙の構成要素を表しており、それらを通じて人の魂が自然界へと還るという意味が込められています。

これは、仏教の「成仏」や「往生」と深く関係しており、精神的な安心感を得るための手段でもあります。

一方で、近年では家族や地域の先祖をまとめて供養するために五輪塔を建てる例もあります。こうした使い方は、個人ではなく集団的な祈りの象徴として機能しているといえるでしょう。

ただし、五輪塔の意味を知らずに建ててしまうと、後々のメンテナンスや供養の方法に迷うことがあります。建てる前には宗派や地域の風習、また自分自身の信仰観を整理しておくと安心です。

このように、五輪塔は見た目以上に深い意味を持った供養のシンボルです。建てるという行為自体が、故人や祖先とのつながりを再確認し、未来へと受け継いでいく行動でもあるのです。

五輪塔とは何かを総合的に理解するために

  • 古代インドの五大思想を基に日本で独自に発展した

  • 日本で初めて広まったのは平安時代末期

  • 真言宗の僧・覚鑁上人が普及に大きく貢献した

  • 形状は地・水・火・風・空の5つの要素を象徴している

  • 構造は方形・円形・三角形・半月形・宝珠形の順に積み重なる

  • 五輪塔自体が仏教的宇宙観を体現した建造物である

  • 現代では個人墓よりも供養塔や追悼塔としての用途が多い

  • 特定の宗派や家系に根ざした家庭に多く見られる

  • 宗派によって五輪塔の使用可否や刻字内容が異なる

  • 一般的に刻まれる梵字はア・ヴァ・ラ・カ・キャの五種

  • 日蓮宗や浄土宗では教義に基づく別の文字を刻む

  • 他の墓石に比べて宗教的意味や構造に深みがある

  • 建立の対象は昔は身分の高い人物が中心だった

  • 建立費用は30万〜200万円と幅がある

  • 建てる目的は供養や宇宙への還元という思想的背景をもつ


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