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伊豆市市山明徳寺祭典 青年奉納相撲

静岡伊豆の墓石屋 鈴木です。

昨日ブログに書いた青年奉納相撲での「賞金稼ぎ」ならぬ「景品稼ぎ」Aさんのことをもう少し書きます。

たしか、Aさんは三島市にある高校の相撲部のOBだと聞き覚えています。

当時、Aさんと一緒にその高校の相撲部の一年生が青年相撲に参加していました。

高校一年生と言ってもさすがに相撲部です。体格も大きく相撲を真剣にとります

しかしです。・・・・

まじめで真剣であるが故にまったく手加減をしてくれないのです。

地元の20代の素人に本気でぶつかってきます。ツッパリも押しも、投げ技も本気でやってきます。

土俵の下から彼らの相撲を見ていた私は

「こいつらと相撲を取ったら殺される・・・または大怪我だ!」と本気で思いました。

また、彼らの先輩である「景品稼ぎ」のAさんはというと・・・

のらりくらりとした相撲で勝ったり負けたりしています。(地元の青年相手に)

当時のAさんの年齢は30代後半から40代前半くらいだったと思います。

その相撲ぶりを見ていた私は昔は強かったけどAさんも年なんだろうなと思っていました。

しかし、のらりくらりと相撲をとっていても景品のかかった一番は必ず勝っているのです。

そんな時です。フッと土俵上をみると「景品稼ぎ」のAさんと相撲部の高校生の取り組みが始まるところでした。

ふたりとも相撲経験者です。立合いもビッシときまり「バチン!」とものすごい音とともにぶつかります。

思わず「すごい!!」と思った次の瞬間です。

なんと、相撲部の体格の良い高校生が土俵に横たわっていたのです。

いわゆる、『突き落とし』という決まり手だと思います。

相手に全力で当たり、それを受け止め次の瞬間に引き落とす。まさに電光石火のような一瞬の出来事でした。

そして「景品稼ぎ」のAさんは土俵際で平然とした表情で手刀を切っていました。

それを見ていた私は「この人は本当に強いんだ!!」と驚愕したのを今でも覚えています。

そして、ただ自分が強いところを見せつけるのではなく地元の青年にも花を持たせるためにわざと負けてあげるのです。

「景品稼ぎ」のAさんに相撲で勝った友人に

「お前、よく勝ったなあ」と尋ねると

「いやあ、ヨツに組んで何もできないていると「景品稼ぎ」のAさんが耳元で『投げろ、投げろ』と囁くだ。」と言うのです。

そして投げるように身体を振りと「景品稼ぎ」のAさんが自ら投げられてくれるのだそうです。

まさに本物のエンターティナーです。

アントニオ猪木のプロレスのようです。(相手の力を8にも9にも見せておいて10でしとめる)・・・

お祭りの奉納相撲を盛り上げる本物の演出家のお話でした。

 

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